2016年8月16日火曜日

死んだと思ったら過去に戻った話

死んだと思ったら過去に戻った話。
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1442575397/

1 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/18(金) 20:23:17.90 ID:U9yhso8J0.net [1/10回]
まず最初に、オカルトじみた話だから、そういうのが嫌いな人は読まないでほしい。

それでもいいって奴は聞いてくれ。 


 2 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/18(金) 20:23:57.79 ID:U9yhso8J0.net [2/10回]
その前に少し昔話からはじめる。


それは俺が高校生の頃に遡る。

ミト(水卜アナに似てるからw)に出会ったのは高校3年生になったころだった。

その日は学校から帰ってるときに大雨が降ってきた。

そのとき、走ってきたミトが俺にぶつかってきた。

「ごめんなさいっっ」

(か、かわええ・・・)

俺は濡れたワイシャツから透ける水色のブラジャーを目に焼き付け、

黙って学ランの中に来ていたパーカーをミトの頭にかけてあげた。

「えっ?ありがとう・・・」

俺は黙ってうなずきその場から去った。

クールな俺かっこええ・・・と思いながら。そう、DQNだったのですww

帰ってオナったのは言うまでもない。


 39 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/19(土) 01:25:09.32 ID:RMS8bKg+0.net [1/3回]
>>2
学ラン脱いでパーカー脱いで
パーカーかけてから学ラン着直したの?

>>39
かっこつけて学ランのボタン全開にしてたからすぐに脱げたんだ。 




4 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/18(金) 20:28:57.74 ID:U9yhso8J0.net [3/10回]
その次の日の放課後、校門を出るとミトが立っていた。

「あ、あのっこれありがとうございました!」

満面の笑みでパーカーを渡してくるミト。惚れた。

帰ってそっこーパーカーの匂いかいだ。いい匂いだった。

オナったのは言うまでもない。

それからの毎日は学校でミトを探しては目で追う生活を続けていた。

ミトは1つ下の2年生だった。靴箱の位置もわかった(今思うとストーカーだよなw)俺は、

メモに連絡先と、「よかったら連絡下さい。パーカー男」と書いて靴の中に入れておいた。

もちろん匂いかいで帰ってオナったのは言うまでもない。 


5 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/18(金) 20:35:35.20 ID:U9yhso8J0.net [4/10回]
その日の夜は寝れなかった。しかしメールが来ることはなかった。

次の日、メールがきた。携帯握りしめて飛び跳ねた。でも開くの怖くて1回オナった。

「こんばんわ。パーカー男ってこないだの雨のときの・・・?

あの時はありがとうございました。助かりました!」

そっからお互い自己紹介やらなんやらで毎日メールした。

2人で遊びに行ったりもした。もう大好きだった。

高3の秋、告白した 


6 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/18(金) 20:39:21.27 ID:U9yhso8J0.net [5/10回]
「俺、ミトが好きだ。初めて会ったときから。
俺と付き合ってほしい」

ミトが泣いた。

「ぐすん・・・ごめんなさい・・・」

「そっか!俺の片思いだから気にしないでww」

俺は無理に笑って言った。

「ううん・・・俺くんのことは私も好き・・・」

「じゃあなんで!!」

「私、引っ越すの・・・北海道に・・・」

「北海道・・・」

「だから・・・付き合えない・・・大好きなのに・・・ぐすん」 


7 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/18(金) 20:42:47.98 ID:U9yhso8J0.net [6/10回]
の仕事の関係で、北海道に行くことになり、祖父母もいたことからそっちで暮らすことになったという。

その1週間後、ミトは北海道へ飛び立った。

その前日、俺は見送りに行った。

「俺くん・・・また会えるよね?」

ミトは涙を浮かべて最高の笑顔で言った。

「会えるさ!絶対!何年後かわかんないけど・・・
もし会えたら・・・結婚しよう」

なんでこんなことを言ったのかはわからない。でも勢いで言っちまった。

その後は、普通の生活を送った。地元の大学に進んで、社会人になって。

そして社会人2年目の夏の大雨の日、仕事帰りに地元の駅にいると、

外からびしょびしょに濡れた女性が走ってきた。

俺は昔を思い出しながら、傘を差し出した。

もちろん透けたTシャツから見える白いブラジャーを目に焼き付けた。 



9 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/18(金) 20:47:27.67 ID:U9yhso8J0.net [7/10回]
ミトだった


「ミ・・・ト・・・?」

「えっ・・・俺くん!?」

ミトは短大を出たあと、地元に戻ってきて就活をしているらしい。

再会した俺らは空白の時間を埋めるかのようにいろんな話をした。

そしていろんな所に行った。そして付き合った。

そしてその1年後、結婚した。

「あの日の約束、守ってくれたね」

ミトはあの人同じ涙を浮かべた最高の笑顔で言った。


前置きが長くなってすまん。ここからが本題。 



 11 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/18(金) 20:55:14.19 ID:U9yhso8J0.net [8/10回]
結婚後は本当に幸せな毎日だった。

ミトの作る飯は最高にうまかった。


12 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/18(金) 20:58:56.78 ID:U9yhso8J0.net [9/10回]
突然崩れ去った。

ミトが信号無視して突っ込んできたトラックに轢かれた。

即死だった。お腹には新しい命も宿っていた。

俺はこの世に絶望した。もう、なにもかもどうでもよかった。

いつものように笑顔でいってらっしゃいと言ってくれたミト。

お腹をなでながらこの子は宝物だねと笑うミト。

いろんなミトを思い出し、泣いた。

もうそのあとは毎日ひたすらボーっとする毎日。

なんの気力もなかった。



15 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/18(金) 21:18:08.19 ID:U9yhso8J0.net [10/10回]
四十九日の日、俺は初めて事故現場に行った。


そして

トラックに轢かれた。

覚えているのはスローモーションでトラックが迫ってくる映像だけ。 


 27 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/18(金) 23:51:00.35 ID:nJDj+Phs0.net [3/4回]
大雨が降っていた。
窓の外の雨の世界を眺めていた。

トラックに弾かれて地面に落ちた直後
認識したのはその視界。


高校の教室にいた。


10秒ほど、頭の中が真っ白になった。何が起きているのかわからなかった。

「じゃあ今日はこれで終わり。宿題忘れんなよ。」

その声で我に帰る。見慣れた教師の、聞き慣れた声。社会人の俺が聞くことなどあるはずのない。声だった。


30 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/18(金) 23:58:45.48 ID:nJDj+Phs0.net [4/4回]
我に返って、状況を認識できるようになった。

俺が通っていた高校の教室。数学の教師が教室から出て行くところだった。その直後に終礼のチャイムが鳴る。チャイムの前に授業を終わらせる、いい教師だったことを覚えている。

帰りの支度をする高校生たち。見慣れた顔ばかりだった。
部活に向かうもの、カラオケに繰り出すもの、教室に残ってダベるものなど、それぞれアフターファイブを満喫しようとしている。

俺は、机に座ったまま口をあんぐり開けていた。
なんじゃこりゃ。 


 58 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/19(土) 07:01:46.63 ID:95XuBi330.net [1/3回]
ただいま。

ミトとはその1週間後に会えた。

大雨の日、同じシチュエーションで。

初めて会ったあの日の1週間前、俺は知らないうちにミトを見かけてたんだな。

で、そこからは俺が経験してきた過去と同じだった。

俺はそこで決意をした。

今度こそ死なせない。

そうしてミトは北海道へ飛び立った。

「絶対また会える。お前と俺は結婚するんだ」


60 : 名も無き被検体774号+@\(^o^)/[] 投稿日:2015/09/19(土) 07:07:13.50 ID:95XuBi330.net [3/3回]
萎えたからさらーっと書くけど、

そっからは過去と一緒で、

社会人になってからは毎日ミトを探した。

けど再会できたのはやっぱり2年目だった。

で、そっから結婚して、


おとといだったわけよ。


俺が経験した過去でのミトの命日 





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スレの途中で偽物が何人か出てきてカオスになってきたので
一番文体が本物っぽいのだけ残しました。

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